読書初心者が1年で100冊読破!~100冊読んだら人生変わるのか~

なんとなく過ぎてしまった人生を変えるために、読書初心者が1年で100冊を読む終わりなき旅。いったい、100冊読んだら人生変わるのか?

11冊目『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人(牛堂登紀雄)』〜頭を柔軟にする〜

11冊目は、『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人(牛堂登紀雄)』です。

 

年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人

年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人

 

 本屋でぱらぱらと見て面白そうだったので購入しました。

 

多くの年収1億を超える人へのインタビューを元に、彼らの考え方と一般的な考え方を対比して解説していくという構造です。

 

面白いと思ったのは、年収1億を目指すときに参考とすべきは、彼らの今の習慣や考え方ではなく、彼らが年収1億円に至るまでの過程で何を考え何をしてきたかである、と指摘する点です。

 

たしかに、既に成功した人の今の話も大切ですが、いかにして成功してきたのかという過去の考え方や行動を知る方が、今何をすべきかという具体的なアドバイスになるなと思いました。

 

では、レビューへ参ります!

 

この本で学んだこと

①目的達成のためには手段にとらわれず、本当の目的を意識する。

②カラーバス効果を意識する。

③コマ切れの時間を作らない工夫をする。

 

①目的達成のためには手段を選ばない。

 

このように書くと何か不正をしてでも・・という話に聞こえてしまいますが、そうではありません。

 

ここでいう手段を選ばないとは、その目的を達成するために一般的にはこうするべきだと考えられている手段にこだわる必要はないということです。

 

例えば、商品を大量にベトナムに送る必要がある時、普通に考えれば日本からベトナムへ船もしくは航空機で送り、そこからトラックに積み込み現地へ運ぶという手段が考えられます。

 

しかし、ここでベトナムに送ることだけを考えてしまうとこれ以外の手段に考えが至らない場合があります。

 

ここでの、真の目的としては最終的にベトナムに荷物が到着すればいいのであって、必ずしも直接ベトナムに送るという手段を取る必要はありません。

 

実際、多少時間はかかっても一度カンボジアに荷物を送り、そこから陸路で送る方がコストが安く済むという場合があるのです。

 

つまり、目的達成のためには一般的な手段のみを考えるのではなく、そもそも最終的に何が果たされればいいのか?を考えることで他の有効な手段を選ぶことができます。

 

そのことで結果的により大きな成果を上げることができるのです。

 

②「カラーバス効果」を意識する。

 

「カラーバス効果」とは、赤い物を意識していると、普段気付かなかったような赤い物が自然と目に付くようになるという効果です。

 

つまり、目的意識を持って物事を見ると、意識しない時には見落としてしまっている事柄にも気付きやすくなるのです。

 

1億を稼ぐ人は、こうした心理学を日常生活やビジネスの場に応用することで、より有意義な結果を出すことに繋げていると言います。

 

このカラーバス効果を読書に取り入れることについては、3冊目『レバリッジ・リーディング(本田直之)』〜てこの原理で読書に力を〜 - 読書初心者が1年で100冊読破!~100冊読んだら人生変わるのか~でも勧めていました。

 

読書を始める前に、この本からはこういうことを学ぼうというテーマを持つことで、読書中にピンとくる箇所が増えるという効果です。

 

今後の読書にしっかりと取り入れようと思いました。

 

 ③コマ切れ時間を作らない。

 

スキマ時間を有効に使うのが時間を有効に使うのに大切なことだというのは多くの人が述べるところだと思います。

 

しかし、そもそもスキマ時間というのは5〜10分程度のコマ切れの時間であり、何か本腰を入れて取り組めるほどの時間ではありません。

 

つまり、スキマ時間はまとまった時間に比べると取り組める作業が限定されてしまう非効率な時間とも言えます。

 

筆者が指摘するのは、1億円を稼ぐ人は最初からスキマ時間を作らない工夫をしているというのです。

 

例えば、何かの集合場所に5分前に着くとその5分はスキマ時間になりますが、30前に着けばどうでしょうか?

 

30分のまとまった時間を意図的に作ることで、スキマ時間では出来なかった作業に取り掛かることができるのです。

 

こうした、意図的にスキマ時間を作らない工夫をすれば時間を有効に使えるなと感じました。

 

 

年収1億円の人と300万円の人の対比ということで、全ての人に当てはまるような一般化はもちろん出来ません。

 

しかし、「むしろ矛盾さえも「清濁併せて呑む」という懐の深さで受け入れ、「それはどの状況なら有効か」を考え試行錯誤することで、初めて自分の血肉になる。」と筆者が述べるように、今後も自分に役立つであろう部分を素直に受け入れて行こうと思いました。

 

★11冊目(2月3冊目)

★読了日:2018年2月10日

★こんな人にオススメ「常識にとらわれない考え方を身に付けたい人」