読書初心者が1年で100冊読破!~100冊読んだら人生変わるのか~

なんとなく過ぎてしまった人生を変えるために、読書初心者が1年で100冊を読む終わりなき旅。いったい、100冊読んだら人生変わるのか?

9冊目『生き方ー人間として一番大切なこと(稲盛和夫)』~人生哲学を手に入れる~

9冊目は、『生き方ー人間として一番大切なこと(稲盛和夫)』です。

 

生き方―人間として一番大切なこと

生き方―人間として一番大切なこと

 

 

2月一冊目の本ですが、これは多くの人が薦める名著です。

私も入社時、上司の方のお話の中で人間性を高めるには読書をするしかない。なるべくたくさんの本を読んで考えろ、ということを聞き、その中で稲盛和夫さんへの言及もあったことを記憶しています。

 

そういうわけで、たまたまamazonを漁っていたところ目についたため購入してみました。

 

ではレビューへ参ります!

 

この本で学んだこと

①仕事に一生懸命に打ち込むことで、心を磨き人間性を高めていくことが大事。

②迷った時の道しるべとなる「人生哲学」を確立する!

③「サムシング・グレート」を想定し、何かを成すときの後押しをしてもらう。

 

実は稲盛和夫さんのことは、冒頭の上司の話を聞くまでは恥ずかしながら認識していませんでした。今になって、京セラやKDDI日本航空の経営に関わったビジネス界の大物・・・といった認識になりましたが。

 

輝かしい功績を残している人ですので、その考え方に触れる機会を持てることに感謝して振り返りたいと思います。

 

①仕事を通じて、心を磨く。

稲盛さんがいかにして京セラを設立するに至ったかの実体験を、入社時代から説明しています。

 

そして、とにかく仕事に対して一生懸命向き合うこと。それも、「何かを成したい」という思いを強く心に思い続け、ひたむきに努力し続けること。

 

これが大切だと述べています。

 

仕事は、お金を得るための場所ではありますが、人生の大半を費やす職場は自分の人間性を高める絶好の機会であり、まずはそこに全力で打ちこめ、というメッセージです。

 

来る日も来る日も、強い願望を思い続けることでそれは実現できる。

 

また、そうした願望を思うことができること=自分にその素質や能力が備わっている証拠だと言います。

 

自分ができないようなことは、そもそも人間は思いつかないという理論です。

 

正直この部分を読んでいて、僕はそこまで仕事に打ち込めていないなあ・・・と感じてしまいました。

 

ただ、「こうなりたい」「あれを実現したい」という強い思いは忘れずに持ち続けたいと思いました。

 

②迷った時の道しるべとなる「人生哲学」を確立する。

これは僕が本をたくさん読もうと思ったきっかけにもなった考え方であるため、稲盛さんに今やっていることを後押ししてもらった気分になりました。

 

「人生哲学」、それは机上の理論ではなく、経験と実践から生み出された「生きた哲学」のことだと述べます。

 

こうした哲学を確立すると、人生の様々な局面で迷い、悩み、苦しみ、困った時に、そのような原理原則が、どう道を選び、どう行動すればいいのかという判断基準となるのです。

 

そのためには、たくさんの経験を積まなければなりません。

 

本を読み漁り多くの人の考え方、人生哲学に触れて自分の糧とすることも大切、また、様々なことに積極的に挑戦し、挫折、失敗、成功、気づきを得ることを通じて自分の信念のようなものを獲得していく過程が必要です。

 

本を読んで頭を柔軟に、様々な考え方に触れ自分の中で消化する・・・こうしたことを続けていこうと心に誓いました。

 

③「サムシング・グレート」を想定し、努力の後押しをしてもらう。

本の中では、稲盛さんの「宇宙の流れ」や仏門に入ったきっかけについて述べられており、ぱっと見ると何か宗教臭いものを感じてしまうかもしれません。

 

ただ、稲盛さんが考えていること、伝えようとしていることの少しは理解できていると思うので、自分なりの解釈を入れて紹介します。

 

ここで言うサムシング・グレートとは、人間やこの世界、宇宙を作り上げた存在のことで、人によっては神と呼んだり稲盛さんのように宇宙の流れ、意思と呼んだりするものです。

 

人間や生物の遺伝子にはたった4つの文字からなる遺伝子暗号が非常に多く書き込まれており、それによって各個体が作り上げられています。

 

全ての生物に理路整然と書き込まれたDNAの存在、そしてビッグバンから宇宙ができ、生物ができ、人類が発展してきた流れ・・・これらを考えると、そうした創造主のようなものを想定しないことには説明がつかないと述べます。

 

そして、そこには、創造主の全ての存在を生かそうとする意思があり、強靭な意識、思い、愛、力、エネルギーなど目に見えない大きな力が存在している。

 

こうした目に見えないが確実にある生命の根源のようなものを認めることで、人が何かを成したい、成功したいという強い思いを持ったときに、その大きな力が後押ししてくれるのだ、と説明します。

 

そして、普段から怠けている人、不道徳な人にはそのような力は決して働かないといった道徳観を紹介しています。

 

思えば、僕も同じようなことをたまに考えることがあります。

 

それは高速道路やダムのような大きな建造物を見たときに、人間のやることはすごいなあとふと感じるのですが、そのたびに人類が発展してきた歴史に思いをはせることがあります。

 

そんな感情とどこかしら一致するようなものがあるのかもしれませんが、この章を読んだときには確かにそうだなあと納得することができました。

 

何か宗教めいていて恐いといった感想も出てきそうですが、そうした「サムシング・グレート」を想定し、謙虚に努力し自分の力とする、そうした考え方ができれば大きなことも成せるのかもしれません。

 

節目ごとに僕はよく神社に行くのですが、こうした習慣は今後も続けていきたい、そしてその「サムシング・グレート」の存在に対して僕は頑張っています!と報告できるような日々を送りたいと思いました。

 

 

以上、名著なだけにその考え方を完璧に理解するのはおそらく無理なのでしょうが、今の自分ができる範囲で学びを得て、今後の糧にすることができたと思います。

 

今後はこうした、筆者の人生哲学に触れられるような本も積極的に挑戦していこうと思いました。

 

★9冊目(2月1冊目)

★読了日:2018年2月1日

★こんな人にオススメ「大きなことを成し得たいと思う人」