4冊目『ビットコインとブロックチェーンの歴史・しくみ・未来(アダム・ローシュテイン)』〜そうだったのかビットコイン〜
4冊目は、『ビットコインとブロックチェーンの歴史・しくみ・未来(アダム・ローシュテイン)』です。
長時間電車に乗る予定があったため、車内で読む本を本屋で探していたところ目に留まったので購入しました。
友人のビットコインを買った〜という話を聞いたり、ちょうど今はネムの流出事件でよく聞くようになりましたが、ビットコインってそもそもなんだ??状態だったため勉強になりました。
では、レビューへ!
この本で学んだこと
①ビットコインなどの仮想通貨の仕組みと、円などの通貨の違いを知った。
②ビットコイン誕生から現在に至るまでに起きた事件を知った。
③仮想通貨の様々な種類とそれぞれが異なる特徴を持っていることを知った。
①ビットコインの仕組みと特徴
暗号通貨の知識ほぼ0の僕にとって専門用語のオンパレードで圧倒されましたが、ニュアンスは掴めたかと思います。
そもそも、ビットコインはネット上でサトシ・ナカモトと名乗る人物が発表した論文が基に作られたそうで、その人物は未だに特定されていません。
様々な憶測はありますが、ミステリー感満載でいきなり魅了されました笑
ビットコインを支える技術には、ブロックチェーンと呼ばれるものがあります。
日本語では、分散型台帳記録と言うことから分かるように、その特徴は台帳記録を分散させていることです。
ビットコインを使ったあらゆる取引(AさんからBさんに30ビットコインを送った、など)の履歴を記録する際、それを一箇所に記録するのではなく、ビットコインを所有する各コンピューターに分散して保存するのです。
そうすることで、各ユーザー同士で監視し合うことになり、通貨の不正利用を防ぐ仕組みになっています。
円やドルといった通貨のように国家が発行し管理するものとは違い、世界中の多くのユーザー同士が管理し合うシステムを作ることで、権力の集中を避けるとともに、国家の信用と通貨の安定が切り離されるようになりました。
このように非常にオープンな通貨であるため、一般的な認識とは異なり不正利用などは難しいのです。
また、取引記録には暗号が使われておりセキュリティの高いものとなっています。
この暗号化の作業をマイニングといい、世界中の人々や企業が大量の電力を使用してスーパーコンピュータを稼働させることで日々マイニングを行なっています。
それはなぜか?
マイニングをすると、その報酬としてビットコインがもらえるからです!
これも一種のビジネスになっているようです。
②過去の事件を知り、暗号通貨の価値の上下の原因の1つを垣間見た。
このように、非常に高度な技術を使うビットコインですが、発展の途上には様々な事件が起きました。
それらをストーリー形式で紹介しているため、楽しく読め、何か事件が起きると一気に信用が無くなり価値が下落してきた歴史を知ることができました。
そういう意味ではまだまだ発展途上で、安易に大金をつぎ込めば価値の暴落リスクがあることもよく分かりました。
③ビットコイン以外の暗号通貨
実は仮想通貨にはビットコイン以外にも多くの種類があります。
リップル、イーサリアム、ライトコインなど・・挙げればキリがありません。
そして、それぞれの仮想通貨ごとにその特徴が異なる点が仮想通貨のおもしろいところでもあります。
仮想通貨を投資対象としてみて、いかに儲かるか、という点に注目した本や雑誌は沢山ありますが、この本のように仮想通貨の仕組みや歴史をまとめている本は少ないように思います。
ストーリー自体が面白く過去の事件も人間の欲が垣間見れるものなので、仮想通貨を勉強したい人にはおすすめです。
★4冊目(1月4冊目)
★読了日:1月19日
★こんな人にオススメ「仮想通貨を語りたい人」